昨今のコロナ騒ぎのために、ホテルなどの会場で行われてきた勉強会がほとんどオンラインに切り替わっています。そのほかに、医療系のサイトや各製薬会社のサイトなどで開催されるオンライン勉強会も含めると全く消化しきれないほどの勉強会があります。
法令順守や企業倫理順守（コンプライアンス）の観点から偏ったデータに基づく講演会はなく、薬剤の宣伝のような講演会もありません。また、企業主催の宴会やちょっとした贈り物などもありません。現在正しいと考えられていることを正しく伝える勉強会でとてもドライです。勉強してもしても新しい事実がでてきます。まるでゴールなどありません。
医療の発展は科学の発展でもありますが、様々な失敗を繰り返して発展してきた側面もあります。医学は理系の科学ですが、それを適応する医療は実践の積み重ねです。実験的な実践適応という意味では経済学などに似ているのかもしれません。医療の解釈をのちの時代に検証しなおすということでは歴史学などにも似ています。医療には文系の要素も多いのです。実践には失敗もつきもので、成功には必ず失敗が必要です。各医療機関が重ねた失敗の勉強もしてみたいところです。オンラインの勉強会では、コンプライアンスの問題から開催不可能な勉強会となります。