あめのもり内科

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特徴

認知症

dementia

脳の働きが低下して生活に支障を来します

脳の働きが低下して生活に支障を来します

認知症とは、様々な原因により脳の働きが徐々に低下して、「少し前のことが思い出せない」「判断力が低下する」などの症状を引き起こすことで、生活に支障を来すようになる状態をいいます。

認知症は、大きく「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」の3つに分類され、特に多いのがアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症

「アミロイドβ」というタンパク質の一種が脳に蓄積することで、神経細胞が減少して、脳が委縮する病気です。

血管性認知症

脳梗塞やクモ膜下出血など、脳の病気が原因で起こる認知症です。歩行障害や言語障害などの症状が現れることが多いとされています。

レビー小体型認知症

「レビー小体」というタンパク質の一種が脳に蓄積することで起こる認知症で、主に幻覚や人物誤認などの症状が現れます。

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普通のもの忘れは加齢・認知症は病気

普通のもの忘れと、認知症は違います。普通のもの忘れは加齢が原因で起こり、忘れるのは体験したことの一部分だけで、ヒントがあれば思い出すことができます。また、基本的には日常生活には支障を来さない状態です。一方、認知症の場合、脳の神経細胞の病気で、体験したことを全部忘れてしまい、ヒントがあっても思い出すことはできません。そして、日常生活に支障を来す状態です。

もし50~60歳以上のご家族で、「以前と様子が違う」「行動がおかしい」とお感じになったら、ただのもの忘れと思わずに、認知症の発症を疑ってみるべきかもしれません。

普通のもの忘れと認知症の比較

普通のもの忘れ 認知症
もの忘れの原因 加齢 脳の神経細胞の病気
もの忘れの程度 一部分だけ忘れて、ヒントがあれば思い出せる 全部忘れて、ヒントがあっても思い出せない
症状の進行 あまり進行しない 徐々に進行する
もの忘れの自覚 あり なし
日常生活 支障を来さない 支障を来す

※表は左右にスクロールして確認することができます。

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認知症の症状は、脳の神経細胞の破壊によって起こる「中核症状」と、脳の障害によって起こる「周辺症状」に分けられます。

中核症状

  • 記憶障害
  • 判断力の低下
  • 相手の言葉が理解できない
  • 時間・場所がわからない

など

周辺症状

  • 徘徊
  • 幻覚
  • せん妄
  • 怒りっぽくなる
  • 意欲の低下
  • うつ状態
  • 暴力行為

など

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認知症の検査

認知症の患者様に対しては、CT・MRIなどの画像検査(外注検査)のほか、簡単な認知症の検査を実施します。また、ご家族の方にもお越しいただいて、患者様の詳しい状況をおうかがいします。

認知症のことをよく理解しましょう

認知症のことをよく理解していないと、「患者様のもの忘れによって、ご家族の方が腹を立てる」ということがよく起こります。ですが、これは患者様にとっても、そのご家族にとっても良い状況ではありません。腹を立てるお気持ちはわかりますが、認知症は「普通のもの忘れ」ではなく、あくまで病気です。

認知症のことをよく理解することで、患者様への対応や、介護に対する理解が深まるのではないかと考えています。

認知症の治療

アルツハイマー型認知症などの場合、根本的な治療方法がないため、症状の進行を遅らせたり、不安・せん妄などを抑制したりするお薬による治療が中心となります。

病気だけでなくまわりのご家族のことも考えて

当院では認知症の治療は、患者様ご本人だけでなく、そのご家族のための治療でもあると考えています。認知症の治療では、患者様もそうですが、まわりのご家族も含めて治療の方向性を考える必要があります。

病気のことだけを考えるなら、お薬を投与しましょう、検査を行いましょう、場合によっては手術をしましょうという話になりますが、そうではなく、とりあえず認知症のことは置いておいてもいいから、「患者様とそのご家族の生きる環境が良くなること」を優先的に考えます。

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