日本人は食塩感受性の高血圧が多いのですが、逆に言えば食塩の摂取量を減らせば血圧が下がるということです。
血圧が高いといろいろな不具合が起こることはよく言われていますが、どうも高齢者には血圧を甘く見る傾向が医療従事者にもあるようです。年だから少しくらい血圧が高くても良いという思い込みです。確かに高齢者は平均して血圧が高いのですが、これは高齢者では血圧が高くてもよいということではなく、高齢者には高血圧患者が多くなるので平均すると血圧が高くなるということです。高齢者でも血圧を下げるとそれ相応の得があるのです。
食塩をたくさん摂っている人にはサイアザイド系の利尿薬をもう少し上手に使うべきだとのことです。ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬という新しい薬もあります。血圧を下げるだけではなく、腎臓や心臓にも良い効果があります。その機序については載せきれませんが、これらをうまく使うべきだという勉強をしました。
blog高血圧の勉強
2021.05.20