大きな脳梗塞につながる不整脈の原因として心房細動があります。脳梗塞だけではなく、心不全の原因となることもわかってきており、その治療法やマネージメントの勉強をしました。
心房細動患者の半分が75歳以上であり、最近までは治しても予後に関係ないので心拍数だけを良くすればよいといわれていました。ところが、心房細動は慢性化すると予後が悪くなることが分かってきており、慢性持続性の心房細動は少なくとも発作性にしたほうがよさそうです。慢性化すると自覚症状もなくなるのですが、慢性化すると心房の形もかわり心不全以外にも洞不全も起こしてきます。当然、心拍数のコントロールだけではなく、早期治療をしたほうが良いということになります。今ではアブレーション術という、カテーテルを用いた根治療法が発達し、そのデータがいろいろ出てきました。
blog高齢者の心房細動
2021.09.30