インフルエンザの後に肺炎球菌に感染すると、肺胞内に出血を伴う重症肺炎になることがあります。マウスの実験によると重複感染すると3日以内にすべて死んでしまうそうです。人間でも同じことが言え、特に高齢者は抵抗力がなく、インフルエンザそのものが良くなっても数日後に肺炎に罹患してしまうことがあります。この場合は高率に重症化し、老人施設などでは死に至る例も多く認められます。インフルエンザワクチンの重要性が言われるゆえんです。予防可能な感染症は積極的に予防するべきです。ただし抗生物質は適正に使用しないと耐性菌が増加します。”救命”と”耐性菌予防”という相反する要素を両立させる工夫が必要です。
インフルエンザ流行時の肺炎球菌は、特に侵襲性の高い(悪いタイプ)の血清型が多くなるようです。したがって高齢者には、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの併用摂取が強く勧められるとのことでした。
そんな勉強をしました。