肺炎と心不全は別の病態ですが、最近では高齢化が進んだ関係もあって、老人の肺炎は心不全と密接な関係があることが分かってきました。
心不全の血液マーカーにBNPがありますが、細菌感染にはプロカルシトニンがあります。これらの数値をはかり、関係性を比べることで、このことの裏付けがいろいろと取れるようになりました。また、プロカルシトニンのレベルで、抗菌薬の是非も判定できるようになってきたとのことです。
心不全があると肺炎になりやすく、逆もまた真なりです。老人で熱が出たら、細菌感染かその他の感染の区別のために、とりあえずプロカルシトニンをはかっておけ、ともいえるかもしれません。
blog肺炎と心不全
2019.06.14