あめのもり内科

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2019.06.16

骨には、骨を造る造骨細胞と破壊する破骨細胞の働きのバランスで形状が保たれています。エストロゲンは破骨細胞のHiF1αという遺伝子を抑えていることで、破骨細胞が働きすぎないように抑制しています。一方、閉経後のエストロゲン濃度は同年齢の男性より低値になることが分かっているため、何らかの方法でエストロゲン様の働きを確保しないと骨粗鬆症は進んでしまいます。生理作用から言っても、閉経前後からそのような薬剤を使ったほうが良いことは自明のことです。加齢が進んで破骨細胞や造骨細胞の働きが乱れる前に、腎臓やその他の体内ホメオスタシスが乱れる前にエストロゲンの働きを確保すべきです。具体的には大腿骨近位部骨折のリスクがまだ高くない人、すなわち75歳より若い人がよい対象になります。
Bazedoxifeneという薬はその作用を持ち、副作用がないことについて勉強してきました。また、ビスホスネートを使っている患者のdrug holiday対策として、この薬剤をつなぐことの有用性も示唆されました。

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