あめのもり内科

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2019.07.17

14日に近くのホールを借り切って、千里医師連合会主催の市民公開講座を開催しました。環境から健康を考えるという主題で、具体的にはたばこやアスベストなどの環境汚染と人体に与える影響についての講座でした。
アスベストは、特殊な鉱物からとれる繊維様の物体で、これを固めて作った石綿は理科の実験で見慣れた人も多いと思います。フラスコの下に敷く金属製メッシュ、アルコールランプ台の上に置いた、あのメッシュの真ん中を丸く覆ってた不思議な布状の物質です。
建築現場では、火事の時に鉄骨が解けるまでの時間を稼ぐための物質として、綿状にしたアスベストを吹き付けて鉄骨を覆っていました。煙突の内側にも厚くアスベストが積層されています。1970年代の建築物には普通に使われており、学校などの天井には今でもむき出しのままのアスベストの吹付が残っていたりします。健康被害を受けている人々に教員の数が多いのも納得です。学校では、生徒が天井にボールを当てたりするのでアスベストが飛散するのです。
これから千里も、建築物撤去ブームです。知らずにアスベストに暴露された場合に20年たってから悪性中皮腫や肺癌が増えます。たばこを吸っている人はさらに何十倍もそのリスクが高まります。我々が死んでからあと、その子供の世代に害が出てくるのです。

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