あめのもり内科

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2019.11.10

 9日は脂肪肝の勉強をしてきました。脂肪肝の診断は、今まではエコーで主観的に行っていましたが、最近ではその硬さを計測することができるようになりました。肝臓に振動を与えて生じた波の減衰率を超音波検査で測ったり、MRIを用いて脂肪の量を測ったり、三次元画像を構築して開腹することなく肝臓の形を測ったりする方法などです。また、脂肪肝だけではなく非侵襲的に線維化の測定もできるようになってきました。一般臨床では、血液データや年齢などのパラメータを入れることにより、脂肪肝の程度を推定する式も開発されています。また、脂肪肝に効く薬もいろいろとわかってきました。問題は、脂肪肝の生命予後と、治療によって改善した血液データがどれほどの臨床的な意味を持つことです。その証明はいまだ完全にはなされていなさそうです。
 いずれにしろ、生活習慣病の一部としての脂肪肝は治すべき病態であることに間違いはありません。

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