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  • 慢性腎臓病の治療薬としてのSGLT2阻害・・・

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2022.07.31

SGLT2阻害薬と言って、腎臓に働き尿中に糖を排泄させてしまう薬があります。日本では6製品があり各製品に分量や形の違うものもあるので種類でいえば11種類あります。このうちダパグリフロジンプロピレングリコール水和物の10mg製剤が2014年に二型糖尿病治療薬として承認され、2019年には一型糖尿病にも承認されました。2020年には慢性心不全の効果が追加承認され、2021年には慢性腎臓病にも効果が承認されました。

この効果を証明した試験にDAPA-CKD試験があります。特殊な腎臓病を除いた慢性腎不全患者で、試験時には一番良い治療をしっかり受けていた患者4300人が対象となりました。これらの患者を二つに分けて、一組にはダパグリフロジンを、もう一組にはプラセボを与え経過観察をしたわけです。検査終了となるイベントは、腎機能が半分以下になってしまったり、心臓や腎臓が悪くなって死んだりしたとき、です。

試験にかかわった腎臓病患者は7割近くが糖尿病を持つ人でした。また、糖尿病と腎不全を持つ人のうち、糖尿病が原因で腎臓が悪くなった人は9割近くでした。ただし、糖尿病が原因ではなく腎臓病になった人も含まれています。

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