世界中では、今までのワクチンの接種でコロナ感染関連死亡が、科学的な根拠を持って2000万例少なく済んだといわれています。日本では、現在4回目、5回目のワクチン接種が進んでいます。2価ワクチンです。
どうもこのワクチンはかなり効果があるようで、現在までの従来型1価ワクチンと比べて、4回目のワクチン、5回目のワクチンはコロナウイルスに対する血中抗体価を上げます。これらの2価ワクチンは、本来のターゲット以外のコロナウイルスに対しての抗体価も上げます。これから出てくる新しいタイプのコロナウイルスにも、交差中和抗体ができるのではないかと考えられています。副作用も従来型に比べ少ないのです。
これは実際の臨床の場での感覚も同じです。3回目までの接種しかしていない方は、コロナ感染の症状が強く、あまりワクチンの効果が実感できません。4回目以上ワクチンを接種されている方は、コロナ感染症の症状が明らかに軽い傾向があります。4回以上接種が進んでいる方は、今のところ高齢者がメインですが、コロナ感染症に高い抵抗力を持っています。高齢者なのに、かかってもケロッとしています。
mRNAワクチンに限らず、多くのワクチンは、細胞性免疫を誘発できないため免疫記憶が残りません。コロナワクチンも例外ではありません。コロナ感染症の治療薬が十分良用意されて使い方が確定するまでは頻回にワクチン接種する必要があります。しかしながら、ワクチンはかなり有効です。治療薬も様々な作用で高い効果を持つものが開発されています。さらには予防薬も開発されています。予防薬や治療薬が簡単に手に入るようになるのももうすぐです。