あめのもり内科

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2023.01.28

たばこによっておこる病気で、簡単に言えば呼吸が苦しくなって運動ができなくなる病気です。病理学的変化はいろいろありますが、ここではその理由については述べません。現象的にどれだけ体に悪いかという勉強をしました。

高血圧症や高脂血症などいわゆる生活習慣病といわれる病気を持っている人の多くは実はCOPDも持っているとのことです。風邪をひいたら咳が長引くとか、階段を上がるのに休まなければならないとか、ただそれだけで他に自覚症状はないが実はCOPDを持っている人が多いという話でした。70台の男性で生活習慣病を持つ人は約半分がCOPDも併存しているとのことです。かなりの率です。昔は男性の90%以上が喫煙者だったので、その辺に原因がありそうです。男性の寿命が女性より短いのは、主には喫煙が関係しているのかもしれません。症状が出たときはかなり悪い状態なので、症状がないときに病気の治療を行い、併存疾患の治療を行うことが大事です。生活習慣病がある人には、いつでもCOPDが隠れていることを考えなければなりません。COPDはだまっていても進行します。さらに風邪などの感染症にかかるたびに増悪します。

どのように治療すればよいのでしょうか。根本的な治療法がありませんが、状態をよくして進行を防止する策はあります。ICS(吸入ステロイド)+LABA(長時間作動型β2刺激薬)+LAMA(長時間作動型ムスカリン受容体拮抗薬)を使えばよいという証拠が出てきました。これで呼吸機能の低下は抑えられます。状態も少し良くなりません。たばこで発現したそのほかの症状、癌や心不全、腎不全、高血圧症その他数えきれない病態にはそれぞれに対処しなければならないことはもちろんです。

今回は、COPDとその周辺病態と治療、さらに気管支喘息とのかかわりについても勉強しました。

+LAMA

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