あめのもり内科

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2023.03.04

 今日は喘息の講演会に参加してきました。
 common diseaseである喘息は、かつて一年間に1万人をこえるひとがしんでいました。最近は吸入薬がよくなってきたこと、各医療機関でそれらの吸入薬が第一選択として処方されてきたことがあって、年間の死亡人数は2000人を切りました。これほど予後がよくなったcommon diseaseはほかにありません。それでは、死亡率が減ったので本当に病気そのもののコントロールがよくなったのでしょうか。
 実は、学会などで定める「軽快したと判断できる医学的根拠」と患者自身が考える{軽快したと判断する感覚」がかなりずれていることが分かってきました。まずは、このギャップを埋めなければなりません。医学的な根拠とは、患者の生活の質の改善と予後の改善を学問的に考慮したデータのことです。
 様々な観察研究や実験から、気道に炎症があれば病態に悪いことが分かり、さらに驚くべきことに炎症がなくても気管支が狭窄すること自体が喘息の悪化因子であることが分かってきました。
 それではどのように喘息をコントロールをしてゆけばよいのでしょうか。その答えが、最近になって上市されたトリプル製剤です。すなわち、気管支の炎症を直接的に収めるステロイド、太い気管支の拡張をはかるβ刺激薬、細い気管支の炎症を抑えつつその過剰な働きを抑制する長時間作用型抗コリン薬、この三つの組み合わせがよいことが分かってきました。それではこの薬を喘息のどの段階で使えばよいのでしょうか。また、よくなってきたときあるいは悪くなってきたときにどのような対処をすればよいのでしょうか。そんな勉強を指摘ましtあ。

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