あめのもり内科

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2023.06.25

治療の概念は大きく3つに分かれますが、サイトカインに注目する治療から考えると潰瘍性大腸炎とクローン病はやはり違う機序が働いているようです。さらにり患期間によって関与するサイトカインが違ってきます。T細胞は本来はサイトカインを放出してしまえば死んでしまうのですが、かくれんぼうが好きな細胞でリンパ節や粘膜細胞組織に隠れていて何かのきっかけで暴れることがあります。これが自己免疫に対しては厄介な事象を引き起こします。B細胞はIgMだけを出して死んでしまうのですが、germinal centerに入ることができれば寿命が延びIL9の助けを借りてクラススイッチを起こします。UCでIL9が高いというのはこういうことが関係しているといわれています。もともとB細胞はIgAを出すのですが、炎症がおかしくなればIgGを出すようになり、UCでは腸管内のバクテリアと結合してミエロイド系を刺激し炎症性サイト系IL17AやIL22を多量に放出して好中球を引き寄せて炎症を増悪します。これらの増悪により腸粘膜細胞の結合を緩めて外来物質の体内侵襲を惹起します。現在、germinal centerにとどまって余計な教育を受けて寿命が延びているB細胞をgerminal centerから出させないという薬物もでてきているそうです。そのほかB細胞の、顕微鏡的解剖学的局在変位などの話や、液性免疫の仕組みがおかしくなることがミクロのレベルで分かってきています。今回はそれぞれの説明も難しいのでしていません。結果、呪文の羅列のようなブログになりました。

 

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