あめのもり内科

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2019.01.18

今日は便秘の勉強をしてきました。文字通り排便に苦労するのが便秘なのですが、腸蠕動が弱いタイプと排便がうまくできないタイプがあります。その混合型もあります。
また、腸の形からの分類では、大腸が拡張しているタイプと逆に攣縮しているタイプがありその混合型が一番数が多いのです。
形のタイプは便秘薬の使い方や生活の仕方によって、数か月の経過をもって互いに移行します。最近になって次々に上梓されてきた薬をうまく使い分けて、腸蠕動を賦活化したり小腸での水分分泌を増やしたりすることによって便秘のコントロールがしやすくなってきました。できる限り、センナやアロエ、漢方便秘薬などの大腸刺激剤を使わないようにしたほうがよいのです。日本では一般的に使われていますが海外では一週間ほどの短期でしか使ってはいけないとされてます。この点は日本はよくない方法を選んでいる場合が多いのです。肝臓で作られる胆汁酸の、小腸末端での再吸収を阻害し胆汁が大腸に流れるようにすることで自然な排便を促す薬も登場しました。大腸刺激薬を長く使っているといろいろと副作用が起こるので、便秘の原因や使っていた薬の種類、患者の年齢や性別などを考えて、長い目で見て薬を調整する必要があります。うまくすれば、便秘はかなりよくコントロールできるようになってきたと思います。
排便困難タイプの便秘の中に直腸瑠がある場合があることがわかってきました。女性では直腸の壁の一部が膣方向に飛び出して憩室のような瘤を形成していることがあります。直腸が収縮しても、排便時に瘤が拡大してそこに便がたまり、努力しても瘤にたまった便が排泄できない場合です。この場合は手術するほかなく、対症療法的には摘便するしかないでしょう。
大腸メラノーシスの話など書ききれない勉強をしてきました。

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