あめのもり内科

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2025.02.23

現在進行形で流行している感染症に、新型コロナウイルスとインフルエンザについては誰でも関心が高いと思います。二つとも2025年2月現在では感染のピークを過ぎています。しかしながら、これらと全く区別のつかない、いわゆる感冒症候群も流行しています。そのうちのどのくらいの割合がRSウイルス感染症かは判然としませんが、以下に示すURLからもRSウイルスの重要性が言われてきています。また、その予防注射も入手可能となっています。https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html、https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html

RSウイルス感染症は一生のうちに何度でも感染しますが、検査に対して保険適応に制限があるため、成人の流行状態についてはあまりよくわかっていません。一方でこれまでの検査結果からは、60歳以上4300万以上の人口からの推計でこの三年間で530万人が感染し、そのうちで入院となったものは53万件以上、RDウイルス感染関連死亡者数が25000人強と言われています。私は京都マラソンに出ましたが、1万6000人が一つの陸上競技場に集まり街を走っている人数を実感すると、この患者数は脅威的な数だと思いました。米国の研究ではインフルエンザより危険なウイルスという結果が出ました。感染源として最も考えられるのが家族内感染であり、あらゆる物質表面に付着したウイルスが手などを介して感染していることが考えられます。ウイルスの特徴や構造について、さらにワクチンについて言及すれば話が長くなりすぎるので割愛しますが、現代では非常に効果の高いワクチンが使えるようになりました。細胞性免疫と液性免疫を刺激できるので、おそらく一回の接種で数年間は効果が持続しそうです。米疾病対策センタ(CDC)では、高齢者には毎年の摂取を推奨しています。

感冒は軽く済んでもかなり生活の質を落とします。一回風邪を引けば2週間から1か月くらい咳が出たり、良くなってもいつまでも咳ばらいをしたくなったりする状態が続きます。普段は忘れていますが、風邪といってもかかれば鬱陶しいものです。

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