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  • アルツハイマー型認知症の新しい薬

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2025.06.17

2024年11月にアルツハイマー型認知症の初期患者に対しての薬が保険適応となりました。

アルツハイマー型認知症は、臨床的に認知症症状が現れるさらに10年以上前から、脳内にアミロイドβ蛋白という異常蛋白が蓄積されていることが知られています。認知症でなければそれほど蓄積されていないということは、その物質を除去すれば認知症の進行を防ぐことができるのではないかという発想です。

まず、アミロイドβ蛋白の蓄積があるかどうかをしらべなければなりません。そのためには脳脊髄液検査とアミロイドPET 検査があります。PET検査とは、脳内のアミロイドβプラークと結合するアミロイドPETトレーサを静脈内投与し、トレーサーがプラークと結合するまでの一定時間置いた後で撮像します。これによってアミロイドβ蛋白の分布や密度が可視化できます。この結果を読影するためには特殊な資格を持つ認定医が読影のための講習を修了していることが必要です。読影の結果をどう評価し、治療に役立てるかについてはある程度分かっていますが、まだ様々な知見を集めている状況です。新しい薬がどう効くのか、予後はどうなるのかなどについては保険診療による治療の普及を図りつつ知見を集めている状況です。アルツハイマー型認知症の検査や予防、治療につながる研究は進んでいます。

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