心不全診療ガイドラインでは、心不全のステージをAからDまで四段階に分けています。Aは心不全リスクであり、老さじ呼吸困難など顕性症状がない段階です。ステージAの危険因子として慢性腎臓病(CKD)が加わりました。同時に高血圧、動脈硬化性疾患、糖尿病などと同じく、CKDも疾患管理が大事であることが新たに示されたということです。
さて、二型糖尿病でありCKDを持つ患者に対して、心臓をも見据えてSGLT2阻害薬の使用が推奨されています。もちろん生活習慣の改善の重要性は変わりません。
私の経験でも、腎不全や心不全の初期からSGLT2阻害薬をはじめとする各種の新しい治療を行うと、従来では考えられないほど健康寿命が延びます。死ぬまで元気。内科の治療も日々進歩しています。