心臓の病気、特に心臓を栄養する冠動脈の動脈硬化性病変によっておこる心臓の病気を、心臓CTでどのように評価するかの勉強をしてきました。
胸痛などの症状があり、動脈硬化性病変が疑われる症例には心臓の検査が必要となります。従来であれば、運動負荷試験や冠動脈造影検査一辺倒だったわけですが、これらの検査は放射線の被ばく量も多かったりする上に大掛かりで時間もかかり入院も必要です。そこで、効率よくできる検査が求められてきたわけです。その一つが心臓CTです。どのような症例に無駄なく、取りこぼしなく検査を行えるかについての勉強でした。今のところカルシウムスコアをいう、動脈硬化を予測できる指標を取り入れれば効率よく検査ができるらしいということが分かってきました。もちろん100%ではありませんが。病変があった場合、さらにFFRct解析という新しい手法を行えば、冠動脈造影を行わずとも血流の低下を予測することができるようになりました。そんな最新の検査の勉強をしてきました。
今回は冠動脈だけではなく、心臓を取り巻く脂肪の質と量をCTで測ることで心疾患の予測と治療に役立つという話もありました。いわゆる生活習慣病で心臓にもダメージは来ますが、その理由に心臓周囲脂肪の役割があることが分かってきました。当然、無駄な脂肪は悪いわけですが、どのような病態で心臓周囲脂肪が蓄積されるのか、それをどのような検査で測ればよいのか、さらにどのような治療が有効なのかについても勉強してきました。
blog心臓の画像診断 心臓CTの勉強1
2019.04.25