SARSに近いRNAウイルスで、遺伝子が長い特殊なウイルスとのことですが、遺伝子がないだけ変異が起きにくいのではないかということでした。
実はこのCORONAウイルスは7種類あり、4種類は感冒のウイルスとしてありふれたものです。季節性があってなぜか夏には流行しません。今回の終息に向かうような動きも、ただ単に夏になってゆくからだけなのかもしれません。
このウイルスはもともとはコウモリが持っていたウイルスで、中国の研究所では2014年からその流行が予知されていたそうです。この時の知識をしっかりまとめていれば、また違った流行になっていたかもしれません。人間が変に自然環境に進出していったために、本来は動物の感染症が人間に影響を与えているという見方もできるのかもしれません。ちなみに今回とは別のCORONAウイルスは1200年代に人間界に現れていたそうです。
さて、治療薬ですが、既存の薬で別の目的に用いられていた薬剤に、ある程度今回のウイルスに効くものがありそうです。また、治療薬はかなり有効なものが出てきているのは事実ですが、まだ最低でも一年は開発にかかるそうです。
ごく短くまとめるとそんな話になります。分子生物学的、遺伝学的、生化学的な立場からいろいろと論じた講演を聞きました。
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2020.05.22