あめのもり内科

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2021.05.15

今回はステロイド内服によっておこる骨粗しょう症について勉強しました。
ステロイド性骨粗しょう症とは、続発性骨粗鬆症としては代表的な疾患ということです。そういえば、内科の領域ではステロイドの投与を行うことが時々あります。昔は、気管支喘息の治療としてステロイドを投与することが時々あります。ネフローゼ症候群には大量のステロイドを投与します。そのほか、何らかの重症な病態に対してステロイドを投与する機会はたくさんあります。病態の改善のために使う薬で、もちろん毒ではないのですが、骨に対しては時々毒性?を発揮します。国内で3か月以上ステロイドを投与されている患者200万人のうち120万人以上がステロイド性骨粗鬆症になっているそうです。思ったより多い数字です。
ステロイドは骨に直接働いて骨粗鬆症を進める作用と、内分泌への作用やカルシウム代謝や筋肉などのたんぱく質代謝に働いて間接的に骨を弱めてしまう場合があります。骨が弱くなるだけでなく、転ぶことも多くなり骨折が増えます。一生のうちでステロイド内服やステロイド注射を受けた人にはいつもステロイド性骨粗鬆症の発生を考えなければなりません。
骨折が起こる前に適切な治療をすべきで、内科の仕事です。適切な薬の使い方についてにも勉強しました。

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