このファミリーにはANP, BNP, CNPと三種類がありますが、臨床的にはBNPを測定しています。心不全のバイオマーカーとして高感度かつ特異性の高い指標です。本質的にアンギオテンシンⅡに拮抗する物質で、ANPは主に心房から、BNPは主に心室から分泌されています。これらの物質発現を遺伝子レベルでノックアウトしたマウスでは、食塩の感受性が高く、低塩食でも血圧が上がることが知られています。その細胞膜受容体は心臓だけではなく、脳や腎臓にも発現しています。
細胞内でどのようなカスケード反応を伴って働くか、また循環器系ではアンギオテンシンⅡに拮抗して具体的にどのように心臓に変化を与えるか、この物質が働かないようにすればどのように心臓に変化が起こるのか、などについて勉強しました。
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2020.04.16