あめのもり内科

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2022.06.18

 心不全という病態名がありますが、ポンプとしての心臓の機能が損なわれている状態を指します。病名ではないので明確な診断基準はありません。一般的には何らかの原因によって日常生活に支障をきたすように弱ってしまった心臓の状態と理解されます。心筋への血液供給がうまくいっていないとか、心臓の筋肉が変性してしまっているとか、その他さまざまな原因が関係しています。そんな漠然とした心臓の不全状態に対していろいろな新しい医療介入ができるようになってきました。どのように薬を使えばよいのか、どのように日常生活をすればよいのか、どのように心臓のリハビリを進めればよいのかなどが分かってきました。特に薬の進歩は目覚ましいものがあります。
 心不全の初期にファンタスティックフォーと呼ばれる四つの薬を導入すれば予後はかなり良くなることが分かっています。ほんの数年前にはなかった薬です。一つはミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、二つ目はベータブロッカー、三つめはアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬、四つ目はSGLT2阻害薬です。これらをうまく使えば心不全の予後をかなり改善します。さらには可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬なども上梓されており、かつての名人芸的な心不全治療は必要がなくなりました。
 

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