難しく言うと標題となる血糖モニタリング装置があります。Free Styleリブレという装置ですが、なんと今年からはスマホにアプリを入れて、体に装置を装着すると二週間の血糖変動を測定することができるようになりました。この装置ができてからは本当に血糖の管理がしやすくなりました。何より、患者自身が自分の場面ごとの血糖変動を知ることができるのです。何を食べて何をすればどのように血糖が動くのかわかるので、この装置の付ければ自然と食べ過ぎが減って体重が減ってきます。医療提供側も、夜中の血糖や食後の血糖がわかり、血糖のばらつき具合や平均値もわかるので薬の調整を自信をもってできます。この装置がないころは、目に見えるわずかな指標を基に想像的に治療を行っていました。場合によっては、点でしかないデータをもとに治療することで患者に不具合が出ていたことも大いにあったのです。
当院では、インスリン治療を導入することも多いのですが、この装置がなければとても外来のみでインスリン療法を取り入れることはできなかったでしょう。糖尿病の治療は日々進歩していますが、治療効果のモニタリングの方法もまた進歩しています。
blog間欠スキャン式持続血糖モニタリングシステム
2021.09.07