医学は日進月歩です。例外なく糖尿病についても、かつての常識が非常識となり、新しい治療がどんどん出てくる事態です。勉強を少しでも怠れば時代に合った新しい治療ができなくなっている場合があるのではないかと思います。
かつては、全く常識外であった、尿糖を排泄させる薬について勉強してきました。
糖尿病の治療は、血糖を下げることに目的があるのではありません。体細胞に、いかにして血糖を浴びせかけないようにすることが目的です。ですから余った血糖を排泄させることが大事なのです。
健康体では、毒性のある血糖を速やかに体脂肪に置き換えてエネルギー源として蓄えているのです。
こういう視点に立てば、SGLT2阻害薬の、思いがけないポジティブなデータも納得てきます。すなわち、血糖にさらされなくなって本来の機能を取り戻した各臓器各細胞の当然の帰結なのだと。
blog糖尿病の勉強
2019.04.20