あめのもり内科

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2019.05.31

何度もこのブログで書いているとおりですが、新しい糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬の勉強をしてきました。
今まで、大規模臨床検査でとても良い結果が出ており、特に糖尿病性心不全には予防薬として有効であることが分かっています。これはおそらく、血糖を押し付けられて困っている心筋に、血糖負荷をとることで回復がはかられるからなのでしょう。糖尿病性腎症にも良いこともはっきりしています。曰く、尿細管を糖が通ることで云々かんぬん。尿細管のナトリウム・糖チャンネルの働きをどうするこうする云々かんぬんという理屈です。しかし、これが腎に良い理由の第一であれば、糖尿病ではないCKDにもSGLT2阻害薬が効くということになります。本当かなとは少し思います。腎よい理由は、心臓と同じで、細胞に対する糖負荷をとることが主ではと思います。DKDでははないCKD患者に、SGLT2阻害薬を投与して経過を見るスタディが進行中だそうです。結果が楽しみです。進化の過程で得た、「糖を尿中に捨てない」という能力がCKDの進行に寄与しているならば、人間って哺乳類ってなんだ?という話になってしまうからです。
今回の勉強会は目新しい話はありませんでした。

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