てんかんは子供には多いのですが、高齢者にはもっと多いのです。発作型も部分発作という目立たない形で発現することが多いのです。先の文章に書いた通り、アルツハイマー型認知症ではシナプス間隙にグルタミンが増えています。これがてんかん発作の原因となります。
従来の抗てんかん薬は、シナプス前細胞からのグルタミン放出を抑制するものばかりでした。新しく、節後繊維でのグルタミンの取り込みを抑制する薬が出ました。生理学的には、理論的にこの薬のほうが副作用なく効きそうです。
見分けが難しいてんかんも多く、安全な治療法が望まれます。そんな勉強をしてきました。
blogアルツハイマーに伴うてんかん発作
2019.09.14