骨粗しょう症が起こって一番困る骨は椎体骨と大腿骨頸部です。どちらも折れればその後の生活の質に大きくかかわるからです。
さて、椎体骨折について比較的新しい外科手術について勉強してきました。つぶれた椎体の中に筒を差し込んでバルーンを挿入して、そのバルーンを膨らますことで壊れた椎体を内側から支える形を作ります。その後バルーン拡張でできた空間にセメントを入れるというものです。整形外科的にはそれほど難しい手技ではないそうなのですが、やはり症例を選ばないとうまくいかないことがあります。どのような症例がどのようになるか、などについて勉強してきました。
また、骨粗しょう症をどの時点で整形外科に紹介するのかなどについても勉強しました。併せて、手術の内容についても若干の知識を得ることができました。
それにしても、骨粗しょう症にならないために使う治療ははっきりと決まっているものがないようです。いろいろな薬ができており、いろいろなやり方があり、かかるお金や患者の好みなどで検査の仕方や治療の仕方が千差万別です。選択肢が増えたことはいいことですが、医師の裁量がたっぷり残っている分野でもあります。
blog骨粗しょう症の勉強
2020.02.08