持効型インスリンとGLP1との配合剤が上市されました。インスリングラルギンとリキセナチドを1単位と1μグラムで配合した注射剤です。海外ではインスリンの配合が多いものが使われているそうです。最高でインスリン20単位まで上げることができます。重症の糖尿病の症例では、実際にはもう少しインスリン単位数が必要な場合がありますが、配合剤はこの値まででコントロールできるようです。理論的には、うまく使えば食前と食後の血糖を両方下げることができます。リキセナチド単剤の注射では、悪心や腹部不快感などが高い確率で出現します。薬の作用機序を考えると当たり前ですが、配合剤ではリキセナチドを少なく使うことができ、インスリンも配合されていることから食前食後の血糖を安定的に下げることができます。安全性にも大きな問題はありません。なかなか面白い薬です。
blog糖尿病の新しい注射薬
2020.04.02