有害物質の吸引によっておこる病態にCOPDというものがあります。ほとんどはたばこを原因としており、労作時の呼吸苦が症状です。階段の登りに息切れがして、休まないと登れないということが起こります。タバコを止めることが最も大事ですが、若いときにやめても高齢になって症状が出てくることも多いのです。タバコは吸わないことが大事ということになります。男性の平均寿命が女性に比べて短いことに、たばこの習慣もあると考えられています。
さて、その治療ですが、日本呼吸器学会からは二つの管理目標が掲げられています。一つは息切れなどの症状の改善、二つは将来リスク(健康寿命)の低減です。
今では有効な吸入薬が上梓されており、なるたけ早くしかも継続してこの薬を使うことがよいことが分かってきました。医療統計でどのくらい有効なのかについて勉強をしました。また、副作用についても勉強しました。新しい薬は、症状の改善についても将来リスクの低減についてもよいようです。
blogCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療選択
2023.04.13