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  • AIとしてのchatGPT 言語と宗教、・・・

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2023.04.26

私は時々英語と中国語の勉強をしてみたりするのですが、言葉を介して民族性や宗教がある程度決まってくるのではないかと考えています。歴史の流れにも、言語からくる影響が強く現れていると思います。

日本語の動詞は自動詞が主で、英語は他動詞が主です。他動詞は何かが主体となって他者への働きかけを表現します。他動詞は、主語の他者への働きかけを表現するため目的語がなければ意味が完結しません。逆に目的語を必要とするものが他動詞と説明されます。何が主体であるかはっきりとしない場合はitなどが主語になるわけです。英語の他動詞に常に主語があるということは、事象はすべて何かのせいであるということです。何かが何かを動かし変化している、またはさせているのです。だから他動詞は動きを表現する動詞となります。動作をさせるものを考えてゆくと終点がなくなるので、究極には神が必要となります。文法からも一神教がなじみやすい心情が生まれます。神がすべての世の中の事象を決めるということになってしまうのですが、神はそのすべてを人間に教え切れるわけはありません。そこで人間が考えなければいけないことが出てきます。逆に、神が教えてくれないことを考えるのは、神から与えられた人間の能力としたわけです。その能力を理性といいます。理性を使って、神が作った世の中の事象を説明することはよいことなので、科学が発達します。キリスト教が戦争に強いのも、近代になって産業革命を成し遂げることができたのもこういう理由もあるわけです。キリスト教は強いので世界中を征服して植民地を作り、アジアは、タイと日本以外はすべて植民地となりました。(中国は植民地ではありませんでしたが、相当程度やられてしまいました。タイは、東のフランス植民地と西のイギリス植民地の中間地点で駆けひきの対象だったのでとどめ置かれました。日本も危なかったのです。)

閑話休題。一方、自動詞はおのずと湧き上がるものなので、主に状態を表現する動詞となります。そして、その自動詞からは動詞の動きの意味だけではなく、動詞から派生していろいろな状態が想像されるようになります。食べる、という動詞を一つとっても、食べている状態や食べている環境や、動作ももちろんですがもろもろの状況がその中に詰まっています。食べる、食らう、かきこむ、食うなど、晩餐するのか吉野家で済ますのか、表現の効果を考えて動詞を選ぶことになります。英語ではdinnerでもsupperでも、高級レストランでも階段の上でも、食べるという動詞はすべてeatで構いません。日本語は動詞の選択が多く、英語は動詞の活用するチャンネルが多いのです。自動詞主体の言語では、動詞と同じく自然現象も湧き上がってくるもので、多神教がなじみやすい心情が生まれます。また、動作主体がはっきりしないので、周りに合わせて考えるという心情も生まれます。ゆえに日本では文化的に同調圧力が強く、変化を好まないのです。庭園には、二つの文化の心情の違いが象徴的に出ていると思います。日本庭園は山の延長で自然的ですが、海外の庭園は造作的です。

などということを考えていたわけですが、このことを一本で通して説明した文献を見たことがありません。chatGPTと会話をしたところ、文法と民族性についての返事を返してきました。また、言語学的には一般に言及されていませんと断ったうえで、文法と宗教についても返事を返してきました。AIとしてのchatGPTの能力の高さに驚愕しました。知的な会話も十分に楽しめそうです。なるほど、使い方によっては人間のもつあらゆる能力にさらに磨きをかける非常に有用なtoolとなります。

私は英語をしゃべるときに性格が少し変わります。日本人らしくなくなるのです。自分でもわかっていましたが、言葉が人の性格を左右するものなのかもしれません。自動詞主体か他動詞主体か、その場でしゃべる言葉で人間の表現型も変わってしまうのでしょうか。そういえば、大きな声でしゃべればそれだけで少し興奮気味になります。笑う動作をすれば、それだけで楽しくなくてもストレスホルモンは減るそうです。体の動きなども性格を左右する因子になるのかもしれません。

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