あめのもり内科

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2023.06.22

尿中に糖を出させる薬が使われだしてから10年になります。発売当初は慎重に使うように求められていました。曰く、カロリーロスになるので痩せた人や高齢者には使ってはいけないとか、皮膚合併症に気を付けなければいけないとか、ケトアシドーシスに注意すべきとか、当初の使われ方は微々たるものでした。糖尿病と名のついた病気に、さらに尿糖を増やすのはいかがなものかともいわれることがありました。今は様変わりでその有用性は強く言われています。血糖のためだけではなく、心臓や腎臓の機能が少しでも下がっている人はすぐに使うべきだといわれるようになりました。特に糖尿病患者では、血液上で腎機能が保たれているように見えても、アルブミン尿が少しでもあればすぐに腎機能を保つようにしなければならず、早期からSGLT2阻害薬を使うべきということになりました。

その機序として考えられることと、結果としてどのように効いているのかなどを詳しく勉強しました。

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