あめのもり内科

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2023.08.14

数年前までは上記の病態に対して、積極的な治療としては何ら打つ手立てがありませんでした。腎機能低下を防ぐために蛋白摂取制限をすることぐらいしかなかったのです。末期腎不全には、透析までの期間を少しでも延長するという意味では効果があるのかもしれません。末期に至っていない腎不全には効果に疑問もあるようです。

糖尿病性腎症の治療では、糖尿病をよくするのはもちろんですが、SGLT2阻害薬という薬が効果があることが分かってきました。実際の臨床現場でも、少しでも腎機能低下が疑われればすぐに使ったほうが良いようです。確かに腎機能低下のスピードが遅くなります。さらに、昨年よりミネラルコルチコイド(MR)拮抗薬が使えるようになりました。

2型糖尿病に伴う慢性腎臓病ではMR活性が慢性的に過剰となっており、これが血行動態(血圧及び腎糸球体内圧の上昇)を起こし、心臓腎臓全身血管の炎症と線維化を招き、さらに代謝すなわち血糖コントロールを不良にします。生活習慣の改善に努力する患者には、その作用機序から考えてもこの薬がよりよく効くことが期待されます。ようやく、腎臓そのものに効く治療ができるようになってきました。2型糖尿病で、アルブミン尿が認められる患者には、腎臓が悪くなっていないように見えてもMR活性を抑える薬が効くのです。薬を使ってみても確かに薬の効き目はあるように思います。

医療提供側も日々勉強して、なるたけよい治療をしなければなりません。

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