あめのもり内科

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2023.12.05

最近、代謝内科、循環器内科領域では腎不全心不全の薬の話題がよく出ます。それぞれの疾患は様々な原因から起こる病態であり、要するに一人前の腎臓の働きや、一人前の心臓の働きができていない、ということを一言で言い表す名前です。

原因がいろいろならば、その原因を追究しなければいけないのは当然ですが、原因は一つではなく、その原因が波及している病態もいろいろです。行きついた病態が腎不全、心不全ですが、いちいち病原を追究治療してもきりがないので、病原にとらわれず出てきた腎不全や心不全の状態を叩く薬ができてきました。それがこのブログで何回も言及しているSGLT2阻害薬です。

さて、その作用機序はいかなるものか、どのような背景を持つ患者に使えばよいのかいろいろと勉強する内容はありますが、ここではざっくりと効くか効かないかという感覚だけを述べてみたいと思います。結果、めっちゃ効きます。この薬を使うまでは、長い経過の中で徐々に弱っていくだろうなと思われた腎不全、心不全が、加齢にかかわらずちゃんと「持って」います。そんな印象です。ただし間違えてはいけないのは、腎不全や心不全を若返らせる魔法ではないということです。

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