あめのもり内科

06-6872-0221

特徴

ブログ

blog

2024.04.25

いわゆる間質性肺炎と言われる病態ですが、病気の主座は肺胞や気管支を支える間質にあり、よく思い浮かぶ感染性の肺炎とは全く違う病態です。 ●原因不明の間質性肺炎(特発性間質性肺炎)●膠原病に伴う間質性肺疾患 ●過敏性肺炎 ●サルコイドーシスなどを含むその他の間質性肺疾患 などが含まれそれぞれ病態はいろいろですが、共通して、肺の間質に線維化が起こり、結果として肺は小さく硬くなりガス交換ができなくなってきます。今回はこれらの疾患の中で特に特発性間質性肺炎について勉強しました。病態の発見は詳細は診察から始まり、検査に至ることはもちろんです。現在ではHigh resolution computed tomography(HRCT)を用いて確定診断をします。ほかにも気管支は違法洗浄液の検査、肺生検などもおこなわれることがあり、病態の進行度は呼吸機能検査、血液検査、6分間歩行試験などで把握します。治療薬は、抗線維化薬として二種類の経口薬が上市されています。両方とも、結果的には肺胞上皮の線維芽細胞の働きを阻害し、病気の進行を遅らせ生存期間を延長することができます。治りはしないものの、急速に進行し死に至る病気への対処方法が手に入ったということはとても大きなことです。

close

新型コロナウイルス対策

06-6872-0221