あめのもり内科

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2024.04.26

末梢血と骨髄中の顆粒球の増殖を特徴とするBCR-ABL陽性の骨髄増殖性疾患です。造血幹細胞に発生したフィラデルフィア染色体によるBCR-ABLのチロシンキナーゼの制御不能な活性化に起因することが知られています。慢性期は自覚症状がありませんが、無治療だと引き続き起こるがん遺伝子の活性化により約5年で急性転化し死に至ります。遺伝子異常は放射線被ばくで促進されますが、人間にはある一定の頻度でおこる必然のようです。

CML治療は、分子標的薬の開発により造血幹細胞移植はほとんど行われなくなりました。1980年代は長期生存率は10%でした。21世紀になって分子標的薬イマチニブなどチロシンキナーゼ阻害薬が導入されてからはと正常人とそれほど変わらないくらいの生存率となりました。分子標的薬の治療を受けたあと、治療の程度を様々に評価して一定のクライテリアを満たした症例については、治療後の経過観察を厳重に行いながらそれ以上の治療を行わないという「無治療寛解維持」があらたな目標となりました。

遺伝子異常によって起こる蛋白質変化とその結果による造血幹細胞の暴走の詳細と、新しい薬がどのような作用機序でチロシンキナーゼを制御するのかについても勉強しました。

分子標的薬によって必ずしも腫瘍細胞が死滅しなくてもCMLの寛解状態を維持できる症例もあれば、CMLそのものの再発を妨げることができない症例もあります。細胞障害性CD8

+T細胞が活性化し腫瘍免疫が活性化されている場合は極めて高いTFRrateが認められます。どうやら制御性T細胞以外にNK細胞の割合なども関係しているようだとのことです。

細かいことがこれから判明してゆくことでしょう。そうすればさらに効果的な治療が望めるようになると思われます。

 

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