あめのもり内科

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2024.12.03

日本では複数のコロナワクチンが接種可能です。ワクチンを打つ打たないはいろいろと意見がありますが、どちらが得でしょうか。得となる可能性が高いでしょうか。

結局、ワクチンを接種したほうが確率的に得になることが多いということです。特にlong Covidと言われる後遺症についてはワクチンのメリットが大きくあります。日本人は諸外国に比べてワクチンに対する拒否的な意見が多いとのことです。国民性なのだろうとは思いますが、私が外国で働いていた時、日本人だけワクチンの接種回数が少ないことに対して、いろいろと外国人医師から質問されました。日本人は、病気の治療に伴うリスクは許容できるが、予防で起こるリスクは許容しにくいということなのでしょうか。合理よりも心情の価値が優先されやすいのでしょうか。一方で、医学は科学でもあり、人間の利益と不利益を天秤にかけて考えます。

科学的な根拠と冷徹な過去のデータに従えばコロンワクチン肯定になりますし、心情的な感情と未来への懸念を考えればコロナワクチン否定になります。この二つの立場は、それぞれの主張となる土俵が違うので、原理主義者同士が議論をしても一つの結論に収束することはないのでしょう。

今回は、日本で手に入るワクチンのうちでmRNAワクチンではない不活化ワクチンの勉強をしました。昆虫の細胞にコロナウイルスのmRNAを打ち込み(細胞であって昆虫そのものではありません)、できてきたウイルスのタンパクを取り出し、ワクチンの効果を強化する物質を混ぜて作ったワクチンの話です。人間にmRNAを打ち込むタイプの従来のコロナワクチンとは一線を画する「不活化ワクチン」です。ちなみに生きている細胞にmRNAを入れても、細胞質にあるmRNAから、細胞核にあるDNAへの「逆転写」は起こりません。高校生物でも習います。というわけで、ワクチンでDNAが書き換えられて将来的にミュータント細胞が生成されるということはありません。

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