骨粗鬆症の治療薬はたくさんの種類があります。
骨は作られながら壊れているので見た目は変わらずに存在しています。作る細胞を造骨細胞、壊す細胞を破骨細胞といい、薬によってはそれぞれの細胞の活動度を動かしているのです。それでは具体的にはどの薬がよく効くのでしょうか。ざっくり言えば、飲み薬よりも注射薬のほうがよく効きます。注射薬にもそれぞれよく効く骨の特徴があり、背骨のような海綿骨に効く薬、大腿骨のような皮質骨に効く薬があります。したがって、骨折した箇所により、骨折しそうな箇所により薬の使い分けをします。今のところ、一か月に一回注射する薬が、両方の骨に対して一番効き目がありそうです。といっても、それぞれに副作用も考えなければいけませんし、使いやすい薬についても考えなければいけません。また、注射スケジュールが終わったからと言って、ほったらかしにするとあっという間に元の脆弱な骨になってしまいます。スケジュール終了後の地固め療法も必要です。患者の状態によってどの地固め療法を選ぶのかも考えなければいけません。
そんな勉強をしました。
blog閉経後骨粗しょう症 骨折した、またはしそうな症例をどうするか。
2020.06.11