気管支喘息をはじめとする、たばこ病(慢性閉塞性肺疾患(COPD))など肺の病気には様々な吸入療法があります。気管支の炎症を鎮めるステロイド薬、狭いところの気管支を広げて喀痰の量を抑える作用も持つ抗コリン薬、やや太いところの気管支を広げるベータ刺激薬。さらに、それらの薬を効率よく効かせたい場所に届けるようにそれぞれのデバイスによって工夫されています。これらの薬の組み合わせや作用時間の長さによっていろいろなデバイスを使い分けます。
薬を霧にする場合では霧の粒の直径が一番良いようにするとか、吸ったときに気流の勢いや気流の流れ方が良いようにするとか、薬を肺によい働きをするような粒子にくっつけておくとか。それはもう各メーカーが技術の粋を尽くしてよい吸入薬と吸入デバイスを作っています。せっかく良い薬を作ってくれているので、これらの薬と吸入デバイスの特徴をよく知ったうえで、一番良い方法で治療に役立てたいものです。いつも知識のブラッシュアップが必要です。
blog呼吸器系疾患に対する吸入療法薬
2020.08.12