お知らせ

糖尿病性腎症・腎硬化症の勉強

2021.02.17

超高齢化社会となって腎機能低下症の病態が多様化してきていることがわかってきました。

現在、透析に至る病態の一位は糖尿病性腎臓病であり、二位が糸球体腎炎と並んで腎硬化症となりました。透析患者の平均年齢は69歳で70歳以上が半分以上を占めています。一年間に3万8千人が透析導入されており、将来的にはこれを一割減らすことが政府の健康目標となっています。

糖尿病成人症は初期には微量アルブミン尿で発症し、次第に顕性蛋白尿となり透析に至るというものが典型例でしたが、比較的早く腎機能が低下する一群が存在することがわかってきました。このような一群は基礎に腎硬化症が強く影響しています。ここにアルブミン尿が加われば腎機能低下が速いということです。本来、腎硬化症と糖尿病性腎症は別の病態なのですが、糖尿病には血管病変が強く出るので、寿命が延びた現在では糖尿病歴の長く腎硬化症の要素が加わった病態が増えたということなのでしょう。

さて、その予防法ですが、当然ながら糖尿病管理が主体になります。具体的には有酸素運動と食事療法、禁煙など生活習慣の改善が重要で、その重要性を示すデータも出てきています。薬剤的にはSGLT2阻害薬とミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を使いながらの糖尿病管理ということになります。

そんな勉強を病理学的な所見を含め疫学的な面からも考察した勉強をしました。

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