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白川白山ウルトラマラソン 栄養の考察

2019.09.11

合掌造りで有名な白川郷を起点として、標高1500mほどまで上り、ホワイトロードを下りました。これだけでも、負荷の高いコースです。

ここ数か月の食塩摂取は3.5g~4g/日ぐらいです(秘密があって正確な値です)。大会中も、真水ばかり5リットルは飲みましたが、塩分不足はありませんでした。夏のランニングは通常でも2リットル水分を取りますが、いつも真水だけです。SGLT2阻害薬を数日間飲みながらハーフマラソンを走ったり、糖質を全くとらずにマラソンを走ったりしましたが、低血糖になることももちろんありませんでした。

糖尿病性の心不全にSGLT2阻害薬がよく効き、一見血糖が正常の心不全にもSGLT2阻害薬の効果があるという結果が出ました。やはり、現代人は、データが正常でも塩分と糖分は取りすぎているのでしょう。

ちなみに6月の高野竜神ウルトラマラソン完走後のデータです。

3時間後 24時間 3日後
AST 100 97 33
ALT 38 41 37
CK 5268 3795 461
TG 45 76 270
HDL 87 81 61
LDL 152 122 102
BUN 27.4 19.8 15.6
Cre 0.94 0.77 0.7
CRP 2.95 6.24 0.89
WBC 13100 5700 5500

血糖は終始110以下でかわりませんでした。今回もランニング中の栄養補給はしていません。ランニング中に7000Kcalも摂れません。これを見ると、エネルギーは血糖ではなくて中性脂肪か何か、ランニング中の糖補給は必要ないということです。ウルトラマラソンランナーには、普段から全く糖などの炭水化物を取らない人もいます。元気に社会生活を送れる人は、中性脂肪はエネルギー源としての意味があるので、食前食後でデータは大きく変動します。おそらく血糖は狭い範囲に調整する必要があり(高血糖という毒性?)、摂りすぎて余った糖質は速やかに中性脂肪に変えられてゆくのでしょう。そしてさらに体脂肪になる。糖を補給しすぎると、脂肪に変えて押し込む場所がなくなるために異所性にでも脂肪をつけてしまうのではないかと思います。運動する人には中性脂肪はエネルギーなのですが、運動しなくなったり年を取ったりすると中性脂肪の長期の効果(悪い効果)が出てきて動脈硬化が進むのでしょう。先の心不全のデータからも、現代人は炭水化物を摂りすぎなのだと思います。血糖が良いからと言って、摂っても良いわけではないのが糖質。血圧が低いからと言って、摂っても良いわけではないのが塩。どちらもかなり摂るのを減らした方がよさそうです。

同じ人間でも、老年期の糖質ダイエットは良くないのかもしれません。人間の置かれている状況によって、糖質ダイエットの良さは悪さとなる場合があると思います。だから糖質ダイエットについて意見が分かれるのでしょう。

考えてみると、一万年前から、生存競争に有利であったために穀物を摂るようになったわけですから、炭水化物をたくさんとる体には人間はまだなっていません。カロリーは高いので、予備力の十分ある若い人たち(少々の偏食ではへこたれない人たち)の人口を増やすのに役に立ったのが炭水化物です。

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