お知らせ

慢性閉塞性肺疾患(COPD)への吸入療法

2020.08.08

COPDをいう呼吸器疾患概念がありますが、日本ではほぼたばこが原因と言われています。現在では死因のかなり上位を占めており、高齢になってから日常生活の質を落とす疾患でもあります。

今回は、この疾患に対して新しく適応となった吸入薬の勉強をしました。

以前から、COPDには長時間作用型抗コリン薬の吸入薬(LAMA)が使われていましたが、疾患の程度や病状によって長時間作用型ベータ刺激剤(LABA)を併用することがありました。最近では、これらLAMA、LABAと称される薬に加えてステロイドの吸入薬(ICS)を使うことがあります。どのような病態にこの三剤併用薬を使ったらよいかについて詳しく勉強してきました。薬ですので当然副作用も考えなければなりませんし、吸入薬の場合は薬がいかにして病変部にうまく届くか、そもそも患者さんがうまく薬を扱えるのかについても考えなければなりません。肺炎やコロナ感染症や全身麻酔前の場合はどうするか、COPDに喘息を併発している人にはどうするか。理論的には様々な検査結果に基づいてLAMA,LABA薬をうまく使いながらICSの適応を探るということになります。実際には、臨床の場でいきなりこれらの三剤の混合薬を使うこともあるでしょう。日本人の高齢男性はほとんど喫煙歴がありますから、いきなり三剤併用療法がよい場合が多く、肺炎のリスクを考えながら、呼吸器機能検査だけではなく自覚症状も考えながら薬を決定してゆくことになるということです。はるか昔のわずかの喫煙歴でもリスクは大きいのです。

治療はどんどん進化しています。併せて喫煙習慣もどんどん減ってゆけばよいと思います。

To Top