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  • mRNA、免疫応答と疾患、コロナワクチン・・・

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2022.11.12

RNAワクチンは2010年ころには基礎的技術が確立し、今回のコロナ感染症に関して緊急承認されました。この技術はこれからの発展性をかなり持っており、1感染症や癌に対する免疫療法、2遺伝子疾患などによるたんぱく質の欠損や発言低下に対する補充、3液性因子の発言による組織修復や再生、5ゲノム編集やbase editingなどに応用できます。

さて、今回のコロナワクチンの効果は、実際に感染した後にできるコロナ抵抗性の数倍の威力があることが分かっていますが、その理由として、細胞障害性T細胞(CDT細胞)、中和抗体産生(B細胞)、ヘルパーT細胞(CDT細胞)など様々な免疫細胞を活性化することが考えられています。また、mRNAワクチンは、対象の遺伝子情報さえわかれば迅速に対応できDNAではないため癌化の可能性も低いのです。このような理由で、短期間に変異を繰り返すコロナウイルスにも対応できるのです。

外来mRNA体内に注入すると、mRNAそのものに強い免疫応答が出てしまい、局所反応が強く出たり、抗体産生そのものが妨げられたりしてしまいます。今回のワクチンはmRNAのリン酸基に修飾を加えてこれらの反応を抑えてあります。

今回は緻密な免疫応答反応の勉強を行いました。その内容は、基礎知識がかなり必要で複雑なため、とても文章に書ききれません。免疫反応をmRNAレベルから制御することで、自己免疫疾患や癌の治療、急性期疾患の治療にも応用できる可能性が高いことを勉強しました。急性疾患でも、疾患局所の免疫応答が異常になっていることが重症化につながることがあるため、局所細胞でのmRNA制御で疾患の重症化を抑制でき可能性についても勉強しました。

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