あめのもり内科

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2023.06.29

癌の治療には外科手術を含めて何種類も手に入る時代になりました。その中で、今回は免疫チェックポイント阻害剤の勉強をしました。

リンパ球がどのように癌細胞とコンタクトするか、またコンタクトしたリンパ球の免疫反応を抑えてしまうPD-L1を抑えられるかがカギとなります。癌細胞を破壊するためにはT細胞を活性化するのですが、固形癌にはそもそもリンパ球が浸潤しにくいとか、免疫の暴走を防ぐための抑制系の細胞が働いて癌を攻撃できなくなるとか、癌細胞そのものが抗原提示しなくなるとか(癌細胞はもともと不安定なので変化しやすい)、VEGFが増えれば抑制系の細胞が活性化するとか、いろいろと専門的な勉強しました。

どの分子標的がどの癌細胞に効くのか、どの免疫チェックポイント阻害薬が良いのか、複合治療はどうなのか、経験的に効き目が認識していたものが、理論的背景を持って治療前に効果を確かめられる時代になりました。それでも、免疫機構は複雑につき、免疫機構を扱う癌治療が進んでいます。

副作用ですが、実に様々です。腫瘍治療行えば、その後の経過は様々な専門家がチームを作って対処する必要があります。同じようながんでも、個人によって免疫機構に違いがあり治療もそれに合わせてtailer made的に単純にできないということもあります。

 

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