2023年は9月からインフルエンザの流行が始まりました。例年は11月や12月から流行が始まるので、今回のインフルエンザは例年と比べるとかなり早くから流行が始まったといえます。さらに感染者数のピークも例年にょりも多いといえます。早くから流行が始まり、一医療機関定点当たりの患者数も多いということはトータルでかなりの人数がインフルエンザにかかっているということです。
抗インフルエンザ薬ですが、現在では5種類が利用可能です。一種類は点滴、二種類は吸入、残り二種類は内服薬です。当院では主に一日一回の内服で済む薬を使用していますが、確かに効果は高いと思います。様々な実験経過からも、内服薬は体内のウイルス量を速やかに減少させ、治療後の残存ウイルス量も少ないということです。耐性ウイルスも今のところほぼ出ていないとのことです。